中期的な経営の方向性

  ユナイテッドアローズ グループは、2012年3月期から開始される3年間において「ナンバー1の高感度ファッション専門店グループ」としての地位を確立し、その次の事業拡大の道筋をつけたいと考えております。長期的には、ライフスタイル全般におけるナンバー1の高感度専門店グループを目指します。

中期事業戦略の骨子は3つあります。

1、国内既存事業の徹底強化

  まずは国内の既存事業を徹底強化し、売上拡大を図ります。

  「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング」、「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」、株式会社コーエンの展開する「コーエン」の3つを次期成長けん引業態として特定し、主に都市部と都市部近郊の駅ビル・ファッションビル、ショッピングセンターに積極的に出店いたします。

  ネット通販においては、既存サイトの継続強化に加え、自社オンラインサイト「ユナイテッドアローズ オンラインストア」を重点強化し、株式会社ユナイテッドアローズ単体におけるネット通販の全社売上比率15%を目指します。

2、新チャネルへの展開

  新チャネルについては、国内での新規チャネル展開と海外進出の2軸で検討しております。

・国内新規チャネルの展開

  2011年3月期には、顧客との接点を拡大する考えのもと、成田、羽田、関西の国内3空港に「エアポートストア ユナイテッドアローズ」を出店しました。2012年3月期中には、駅ナカ、高速道路のサービスエリアにも出店する予定です。出店後の仮説・検証・修正によって、それぞれのチャネルに対する成功パターンを本年度中に確立し、翌期以降に積極展開する考えです。

  百貨店については、2011年2月に大丸神戸店へユナイテッドアローズのウィメンズ店舗を出店するなど、新たなアプローチによる出店を開始しました。今後も条件を厳選し、拡大の可能性を見極めます。

  ライセンス事業については、2011年10月にライセンス事業準備室を立ち上げ、当社のブランド価値を、社内の経営資源では成しえないアイテムやチャネルに流通させていくため、他社との協業による事業展開を検討しております。

・海外への進出の実現

  海外への進出に関しては、事業展開の方向性を今期中に特定の上、来期より出店開始したいと考えております。

3、新ドメインへの進出

  既存事業と新チャネルはファッション領域を軸に展開しますが、アライアンスやライセンスなどにより、他社の経営資源を有効に活用できる場合には、生活雑貨、家具、飲食など、ファッション領域に隣接する新しいドメインへの進出も検討いたします。